date 2024.06.12
美肌を保つために不可欠な「ターンオーバー」
トラブルが出ない健やかな肌を保つためには、肌のターンオーバーを乱さないことが大切です。肌のターンオーバーは年齢だけでなく、生活習慣でも影響を受けます。まずはターンオーバーの仕組みについてご説明します。
肌のターンオーバーとは?
肌のターンオーバーとは、皮膚が新しく生まれ変わる仕組みのこと。要するに、肌の新陳代謝のことです。
皮膚の表面にある表皮は、4層に分かれています。一番下にある基底層(きていそう)で作られた細胞がどんどん形を変えながら、表面に押し上げられ、最後は垢やフケとして剥がれ落ちるまでの工程のことを言います。
28日間で肌は生まれ変わる?
肌のターンオーバーはどのくらいの周期かご存知でしょうか?「1ヶ月くらいじゃないの?」と思われている方も多いかもしれませんが、実は年齢によって異なります。
20歳代 → 約30日
30歳代 → 約40日
40歳代 → 約50日
50歳代 → 約80日
60歳代 → 約95日
60歳代になると、1年に3回しかのターンオーバーしないなんて驚きですよね。まずは自分の肌がどのくらいの周期で生まれ変わるのかを知っておきましょう。
年齢とともにターンオーバーのサイクルが延びる
なぜ年齢を重ねるとターンオーバーサイクルが延びてしまうのでしょうか。これにはいくつかの要因があります。
①細胞の運動能力の低下
加齢により、皮膚の基底層に存在する幹細胞の運動能力が低下し、新しい細胞を作る速度が遅くなります。
②ホルモンバランスの変化
とくに女性の場合、更年期に伴うホルモンの変化がターンオーバーに影響を与えることがあります。ホルモンバランスの乱れが、肌の健康に影響を及ぼし、新陳代謝が低下します。
③肌バリアの低下
長年、紫外線や環境ストレスなどを受けることにより、肌へのダメージが積み重なり、ターンオーバーが遅れます。
これら以外にも様々な要因が合わさり、年齢を重ねるほど肌のターンオーバーサイクルが延びてしまうのです。それでは、「どうすればターンオーバーを正常に保てるのか」「ターンオーバーが乱れるとどうなるか」については次章でお話します。