date 2021.01.12
# 石鹸の豆知識
石鹸の作り方について
〜コールドプロセス製法〜
石けん作りは、どこかお菓子作りにも似ています。
ボウルや泡だて器など、お菓子作りに使用する道具を使ったり。石けんのベースとなるオイルが、オリーブオイルやココナッツオイルなど、お料理にもよく使う美味しい植物油だったり。
「美味しくなーれ、美味しくなーれ」と、誰かを想って作る料理がおいしいように、石けんを作るときも、使ってくださる方をイメージしながら作ります。
石けんは案外と繊細で、湿度や気温が高いときは、石けんの機嫌が悪くなったりします。
そのため、工房内は毎日同じ温度、湿度に保つよう管理しています。
よく皆さんにお話しすると驚かれる、石けんの熟成期間。
製造方法によって、石けんが出来上がるまでにかかる時間は異なってきますが、一つひとつ手作業で作る コールドプロセス製法 の石けんは、出来上がるまでに約45日かかります。
(石けんによっては、半年以上、熟成するものも!)
ワインやチーズのように、石けんにも熟成期間というものがあり、(石けんによってもその熟成期間は異なりますが)約40日間、熟成棚でしっかり熟成します。
石けんの作り方(コールドプロセス製法)
① まずは石けんのベースとなるオイルや精油などの原料を計量します。
(お菓子作りと同じで、目分量ではなくきっちり計ります)
② 数種類のオイルが均一になるようにしっかりブレンドし、そこに苛性ソーダ水を注ぎ混ぜ合わせます。
③ 精油やエキスなどを少しずつ混ぜ合わせます。
(工房中に精油の華やかな香りが広がります)
④ とろみが出てきたら型に入れ、保温室で24時間寝かせます。
(空気が入らないように、入れ方にも工夫が必要です)
⑤ 一週間ほど乾燥させ、型から取り出します。石鹸の表面が乾いたら、一個分の大きさに切り分けていきます。
(マーブル模様など、ひとつひとつ違う表情をしているので、切り分けた石けんを確認するのが密かな楽しみ!)
⑥ 湿度、温度管理した場所で40日ほど熟成させます。
(この長い熟成期間を経て、マイルドでやさしい石けんに仕上がります)
⑦ 熟成後、かくばった角を削り落と、手ぬぐい布巾で一つずつ磨き、乾燥させます。
(使うときの楽しみだけでなく、袋を開けたときの楽しみもお届けしたくて、一つ一つ蚊帳ふきんで磨いています)
⑧ その後、繰り返し検品しながら包装し、パッケージに入れて完成です。
(この頃には、子どもの成長を見届ける親の気持ちです)
5種類の石けんが試せる!
ディレクター
そうだ かおり
「からだとこころ、環境にやさしいものづくり」をテーマに、ていねいな暮らしを提案します。