date 2023.01.26
無添加なら安心なの?
「無添加化粧品=肌にやさしい」というイメージはありませんか。
じつは「無添加=添加物が何も入っていない」というわけではなく、明確な定義というものもありません。では、無添加化粧品とされるものはどういったものなのか、詳しく説明していきます。
無添加化粧品とは?
2001年3月までは、アレルギーなどの皮膚トラブルを起こす可能性の高い成分(旧表示指定成分)を含まないものを「無添加」としていましたが、4月以降から、化粧品の全成分表示が義務付けられたため、この定義は廃止されています。
現在の「無添加化粧品」は、合成界面活性剤や防腐剤、石油由来成分、アルコールなど、ある特定の成分を配合していない化粧品を指すことが多いです。(〇〇フリー、ノン〇〇などの表現も同じです)
ある指定成分を配合していないから「無添加化粧品」であるという決まりがあるわけではなく、〇〇を配合していないから「〇〇無添加化粧品」とすると、メーカーの基準で定めています。そのため、メーカーによって「無添加」の定義は異なりますのでご注意ください。
「全成分表示」について
全成分表示とは、パッケージや容器の裏面などに表示されている「全成分」の表示のことで、化粧品に配合されているすべての成分を、配合量の多いものから順に表示しています。
① 1%以下の配合成分は順不同の記載でOK
そのため、前の方に書いてあるからたくさん配合されているとは限りません。
② キャリーオーバー成分は表示しなくても良い
キャリーオーバー成分とは、エキスを抽出する際に使用したり、原料を安定させる目的で配合される成分(アルコール、防腐剤など)のこと。これらのキャリーオーバー成分は、化粧品の中にごく少量しか含まれていないとして、表示の義務がありません。
最近では、キャリーオーバー成分もすべて表示されている化粧品も増えてきましたが、必ず表示しなければいけないわけではないため、全成分表示には記載されていなかったけれど、じつは配合されていたということもあります。
何が「無添加」なのかを見極める
商品を購入する際に参考情報の一つである「〇〇フリー」や「〇〇無添加」などの無添加表現。
何が無添加なのかは、メーカーによって基準がさまざまです。
「無添加」という言葉だけで判断せず、自分の肌に合わない成分が無添加であるかどうか、しっかり見極めることが大切です。